当院の役割と早期退院・早期転院に関するお願い
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更新日:2025年6月20日
・当院は、急な病気やケガ、持病の急性増悪など、重症で緊急に治療が必要な状態である患者さんに対して、高度で専門的な医療を行う「地域の急性期病院」としての役割を担っています。かかりつけ医からの紹介患者さんや救急車での緊急入院・手術が必要な患者さんを受け入れる事が重要な責務です。
・このような急性期治療を必要とされる方々を常に受け入れられるよう、日頃から入院用の空きベッドを確保しておく必要があります。そのため、主治医が患者さんの病状を総合的に判断し、急性期治療の必要がなくなったと判断された場合は、医師の指示のもとに早期の退院や転院をお願いする方針をとっております。これは、次に必要となる急性期治療の患者さんを速やかに受け入れるために不可欠なことです。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
入院から退院・転院までの流れ
患者さんの入院から退院・転院までの一般的な流れは以下の図のようになります。
退院・転院先の選択肢について
・患者さんの状態が安定し、急性期治療が必要なくなったと判断された場合には、すみやかな転院をお願いしています。
・転院に際しては患者さんやご家族の希望を伺いながら退院調整担当者が転院先病院を調整します。満床などの理由で希望の病院への転院が困難な場合、患者様の状況に適した病院を調整させていただきますのでご理解ください。
・誤嚥性肺炎や圧迫骨折など一般の病院で対応可能な疾患につきましては、手厚いリハビリテーションを受けることができる当院の提携病院へ早期の転院(救急連携搬送)をお願いしています。
退院支援の体制について
・当院では、患者さんが安心して退院後の療養に移行できるよう、入院時より早期に退院に向けた支援を開始しています。
・各病棟には退院支援に関わる担当者がおり、医師や看護師に加え、リハビリテーション専門職、医療ソーシャルワーカーなど、多職種と連携して、患者さんの病状やご意向を踏まえながら、退院先の選定や自宅での介護・医療に必要なサービスなどについて専門的なご相談に対応いたします。
・患者さんやご家族が治療方針やその内容を十分に理解し、納得した治療を選択できるよう、また退院に向けた意思決定を支援できるよう努めています。
転院搬送について
・患者さんの状態が安定していれば自家用車での移動をお願いすることがあります。
・民間救急車や介護タクシー、一般タクシーを利用していただく場合の費用は患者さんのご負担となります。
・転院に際しては平日であっても原則、ご家族の方の付き添いが必要となります。
転院に伴うリスクと、その後の対応について
全身状態が安定していない状態で転院をお願いすることはありません。状態が安定していると判断した場合でも、移送中に予期せぬ事態や重篤な合併症等をきたす可能性もゼロではありません。また、転院後に状態が悪化したり、偶発的に他の疾患が見つかることもあります。
万が一、集中治療が必要と判断された場合や、転院先の病院では対応できない病状になった場合には、再度当院で治療をさせていただきますのでご安心ください。
患者さんへのお願いとご協力
当院が地域における急性期医療を安定的に提供し続けるため、そして次に必要な患者さんを速やかに受け入れるため、患者さんの病状が回復・安定された際には、早期の退院や転院にご理解とご協力をいただけますよう、重ねてお願い申し上げます。
ご不明な点やご相談について
入院中の生活や治療方針、退院・転院に関するご不安など、ご不明な点がございましたら、遠慮なく医師、看護師、または病棟の退院支援担当者にご相談ください。
また、当院では、医療や福祉の制度、医療安全、治療に関する質問、入院生活の不安、セカンドオピニオンなど、幅広いご相談を専門の相談員がお受けする患者相談窓口を設けております。こちらもぜひご利用ください。患者相談窓口は1階正面玄関入って左側にございます。
お問合せ
市立豊中病院 地域医療連携室
